避難所の食事:栄養不足

避難所生活で1日3食の場所が増えてきたようですが、長期化するにつれて、
栄養バランスが気になりますね。

震災直後は栄養以前に燃料(ガソリン)不足が原因で、支援センターに物資は集まっても、
配給できない状況だったのは記憶に新しいです。そのため、日持ちする食料が求められていました。

このような状況下で避難所に届く物資が栄養バランスまで考えられているとは
考えにくいです。

避難所の栄養の心配は県も認識していたようです。宮城県健康推進課で
管理栄養士が運営者から食事の提供状況を4月1日~12日の期間
聞き取りしていたとのこと。

その調査結果が4月25日発表されて各メディアが一斉に報道しました。
被害が大きい沿岸部の332箇所の避難所を調査し、有効な結果が266ヶ所から得られたようです。

調査によると1日あたりの平均は以下の通りです。

エネルギー:1546キロカロリー(目標2000キロカロリー)
たんぱく質:44.9グラム(目標55グラム)、
ビタミンB1:0.72ミリグラム(目標1.10ミリグラム)、
ビタミンB2:0.82ミリグラム(目標1.20ミリグラム)、
ビタミンC:32ミリグラム(目標100ミリグラム)

※ 目標値は厚生労働省健康局総務課 生活習慣病対策室が4月21日に発表したもので、
  被災後3ヶ月までの目標値として定めています。15歳以上の成人を対象としています。
詳細はこちら

つまり震災1ヶ月の期間ではやはり、どれも目標を下回っているということですね。

震災から3週間~1ヶ月経った時点での調査でも、500人以上の避難所では
1日2食のところが半数近くあったそうです。避難者の人数が少なくなるにつれて
1日3食の避難所が増えている模様でした。

宮城県は栄養不足を改善するため市町村を支援すると共に5月中旬に再度栄養状況の
調査を実施するようです。

ちなみに国が震災後、栄養の問題を全く改善しようと行動してなかったかというと、そうでもないようです。

社団法人 日本栄養士会のHPによると、厚生労働省からの協力要請もあり、被災地へ栄養士・管理栄養士を派遣するための募集を行っていました。
(メディアで大体的に報道された記憶が個人的にはないのですが・・・)

また3月19日から対策本部も設置していたようです。(日本栄養士会のHPはこちら

しかし、今回の宮城県の調査結果を見てみると、まだまだ避難所での栄養バランスに
問題ないとは言えないのが現状のようです。

震災直後は炭水化物の主食に食事が偏るのは当時の状況を振り返るとしょうがないと思います。

今後被災地で栄養士、調理師、ボランティア、職員の方々、野菜、果物等の支援、
多くの人の協力によってこの問題が少しずつでも改善の方向へ向かうことを願っています。

東日本大震災のまとめへ

サイトトップへ

This entry was posted in 震災関連の出来事. Bookmark the permalink.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>